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株式会社吉本宝文堂

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混乱する印刷用語

印刷用語の中でも特に「複数の呼び方がある」「似ているけど意味が違う」など、印刷会社とお客さまの間で、混乱を招く用語を集めました。


[トンボ][トリムマーク][レジスターマーク]

[トンボ][トリムマーク][レジスターマーク]
上記3つの用語はどれも同じこと。
印刷業界では主に[トンボ]と呼んでいます。(形がとんぼに似ていることからという説)
印刷するときは、仕上がりサイズよりも大きな用紙に、下図のようなマークを一緒に印刷し、断裁する際の目印の役目と
カラー印刷時のCMYKの4版の位置が合っているか確認する役目を持つ、印刷会社にとっては、と〜っても大切なマークなのです。
お客さまから、アドビイラストレーターなどのデータをお預かりする時「トンボを付けてください」と言ったり、イラストレーターの教本でも「トンボを作成します」などと書いてあるのですが、実は現在のイラストレーターには[トンボ]という言葉が存在しません。[トリムマーク]という言葉を使っています。
また[レジスターマーク]も同じマークのことで、「レジストレーション」がCMYKすべて100%の色が付いているという意味からきています。

図_トンボ


[校正][ゲラ][構成][カンプ][校閲]

[校正][ゲラ]
[校正(こうせい)]とは、デザインを作成してから、お客さまからお預かりした原稿と照らし合わせて、間違いが無いか確認すること、お客さまに確認していただくことを言います。
[ゲラ]は、確認していただく「校正紙」のこと。[ゲラ刷り]ともいいます。

[構成]
印刷会社ではこの[構成]という言葉は使用しません。お客さまに「校正してください」と校正紙をお渡しすると、お客さまは「私が構成(レイアウト)を考え直すのか?」と勘違いされることがあります。

[カンプ]
comprehensiveの略で、印刷仕上がりのイメージに近い見本のことを言います。現在では校正(確認)が終わり、プリントアウトしたものも[カンプ]と呼んでいます。

[校閲]
最近テレビの影響で[校閲]と[校正]が似ている用語なので、混同されることがありますが、
[校閲]とは、そもそも書いてある情報に偽りがないか(原稿が間違っていないか)を調べることを言います。主に出版社で「偽りの情報を世に出さない」ために行われる作業です。一般的に印刷会社では校閲までは行いません。


[モノクロ][白黒][グレースケール]

上記3つの用語は、同じ意味で使われることが多いのですが、諸説あるので、印刷発注時には担当者と良く話し合う必要があります。
[モノ・クローム]モノ(1つの)、クローム(色)…一般的には「黒1色」という意味で使用されますが、黒以外の(例えばセピアカラーなど)1色の色という意味で使われることもまれにあります。
[白黒]…黒1色でアミ点表現を含まないもの(線画)
[グレースケール]…黒1色でアミ点表現(階調)を含むもの
(諸説あり)
コピー機では「文字モード」や「文字+写真モード」などの表現になっているでしょうか。
図_モノクロ


[カラー印刷][4色刷り][特色刷り][スポットカラー][多色刷り]

[カラー印刷][4色刷り]
[カラー印刷]とは、CMYKでフルカラーを表現した印刷、印刷会社では[4色刷り]と言っています。
時々お客さまから、文字だけのチラシを「カラーで刷ってください」とご注文いただくことがあるのですが、よくよくお話をお伺いすると下記の[特色刷り]の事だったりします。

[特色刷り][スポットカラー][多色刷り]
[特色刷り]とは、黒1色刷りの代わりに別の特別な色(赤や緑など)に置き換えて印刷すること。色1色で[特色1色刷り]色2色で[特色2色刷り]と呼びます。
[スポットカラー]とは、[特色]と同じ意味です。
[多色刷り]とは、主に特色3色以上の事を言いますが、「多くの色で刷る」という意味で諸説あります。


[版下][版]

[版下]
コンピュータが普及する前のアナログ(手作業)の時代には、台紙(厚紙)の上に、写植文字(しゃしょくもじ・詳しくはネットで検索)を貼り付けたり、図形を手描きしていました。
この台紙のことを[版下]と呼んでいたのですが、現在ではパソコンで印刷用データを作成するのでこの台紙は時代と共に姿を消したのですが、業界ではデータになっても未だに[版下]と呼んでいます。

[版]
[版]とは、主に印刷機にセットする[刷版(さっぱん)]の事を言います。上記[版下]も[版]と言う人もいます。


[ノンブル][ページ番号]

[ノンブル][ページ番号]
上記2つの用語は同じ事です。印刷業界では通常[ノンブル]と呼んでいますが、パソコンでWORDなどでは[ページ番号]と呼ばれています。


[チラシ][フライヤー]

[チラシ][フライヤー]
上記の2つの用語も、明確な違いはありませんが、[フライヤー]は、「ミニチラシ」や「イベントなどで配布するツール」などを言います。


[写真のサイズ]

現在は写真といえば、ほとんどがデジタルデータ(デジカメやスマホのデータ)ですが、チラシなどのデザインで使用する写真をデータでお預かりする際、「なるべく大きなデータをください」とお願いします。
パソコンのモニタで見たとき、大きくきれいに表示されるので「大きなデータ」と思いがちなのですが、印刷会社の言う「大きなデータ」とは「解像度の高いデータ」「ピクセル数の多いデータ」の事で、印刷用に解像度が足りているか、確認が必要な場合があります。

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